セールスとは

世の中には色々なご意見や考え方があるので、”セールスとは?”という哲学の課題のような問題提起をすることはしません。ここでは簡潔に”物やサービスを売ること”であると表現します。

なぜ売れるのか?なぜ売れないのか?確かに考えることは悪いことではないのですが、相手が人である限り絶対に契約が決まるマニュアルは存在しませんし、私の経験上売れる理由というものは実はものすごく単純で、”作業の質が高いから”、”セールスマンが縁故知人だから”、”あっちと比べて安いから”、”必要だから”といったものばかりです。

その中で、”縁故知人だから”、”あっちと比べて安いから”というものは商売としては限界があります。

”トップセールス”になるためには不要ですが、”作業の質が高い”というスキルだけは必須です。それは契約の成立や新たな顧客の紹介を齎します。

正に今、売上成績が振るわず肩身の狭い思いをしている方。売上が上がらずクビ寸前の方。起業したが市場の開拓にご苦労されている方。

”トップセールス”と”売れないセールス”どこが違いますか?それが分かれば苦労せず売れるはずだとは思いませんか?

それが”作業の質”の違いなのです。

世間に出回っている書物やセミナーから学べるのは”小手先のテクニック”と”マインド(物の考え方)”だけです。おまけに付け足すとすれば、日本は毎年のように変化を繰り返しています。10年前、20年前につかわれていた”古いセールスのノウハウ”は良いもの、悪いもの問わず武器になりません。いつまでも”ハッタリ”が通じる時代ではないのです。

それ故、書籍に載っているテクニックを自分のものにしたところで大した成果には繋がりませんし、仮にその辺りに転がっているもので上位の売上成績が挙がるのであれば、ご苦労される会社も営業職員もいなくなるはずです。

売る力は今、自らでトレーニングを重ねて成長させなければなりません。

”飛び込みセールスのコツ”⇒20年も前に作成されたマニュアルは通用しません。コロナ禍で飛び込み営業をしても30年、20年前のような成果は上がりません。

”売らなければ売れる”⇒そんなはずはありません。

”受付を突破する方法を勉強しましょう”⇒物は言いよう・考えようですが、受付の方を騙すようなことをしてストレスに感じませんか?担当者が出て来たはいいが、怒鳴られたり怒られたことはありませんでしたか?

”トップセールスの真似をしましょう”⇒彼らはいい意味でぶっ飛んでいます。全てを捨てて真似をしたところで成果は出ませんし、自分に合わない方法をしてもトップセールスにはなれません。

何件訪問しても断れ続けて、たまに怒られたり嫌味を言われて、それでも飛び込み営業をしたりテレアポをすることは何よりストレスを感じませんか?

嫌々やってもまともな顧客はつきませんし、誰も貴方を応援したいとは思いません。

仕事で大きな成果を挙げているにも関わらず、時間的にも精神的にも余裕を持って取り組めている方は”必要なことだけに時間を使うこと”を意識して行っています。”時は金なり”とはよく言った表現です。

自動車や自転車の運転をしている方であればご理解しやすいことかと存じますが、一般道を真っすぐ走っているときに”10分前に通過した交差点の歩行者や自動車の動き、信号の色”もしくは”上を走っている高速道路の標識”を把握する必要はありません。

電車に乗っている方が自分の使用しない駅の改札口の数を知る必要はありませんし、階段の段数を数える必要もありません。

要するに、貴方自身の仕事において不要な行動や確認をする必要はないのです。何でもできる方が”トップセールス”になれるというわけではありません。

”トップセールス”になるためには、とことん時間と体力のムダを省いてください。意味のないことをするのであれば、休憩していたほうが余程有意義です。

そして、その空いた時間と浮いた体力で、自分の”作業の質”を上げるための行動ができれば、自ずと成長できます。

では”作業の質”とは何なのか、どうやったら成長させることができるのか。順にご案内をさせていただきます。