セールスマンの育成

営業職員としてご優秀な成績を収めてきた方々が、次のステップとして掲げるのは次世代の教育・マネージメントや起業です。

『私は人と話すのが好きだから』という理由で一生一営業職員として第一線でご活躍され続ける方もいらっしゃいますが、時代の移り変わりとともに年を取れば日々新しくなっていくシステムに苦戦し、”しんどく”なっていきます。そしてやがてはご勇退の日をお迎えにならざるを得ません。

そのため組織としては、より多くの顧客に選ばれ続けるために、優秀な人材がより多くの優秀な人材を育て上げてくれたほうが都合が良いものです。

組織の方針で半分無理やり辞令が出た。まだまだ第一線でやりたかったのに…という不満は一度置いておいて、今まで培ってきた技術を使い”人を使いながら育てる営業活動”をしてみませんか?

起業したがなかなか人材が育たないというお悩みをお持ちの方にも同様にご参照いただけると幸いです。

選手としては優秀だったけど、教育者としては凡人ということが良くありますが、これは選手時代に自らが積み重ねてきたものをどう生かせばいいかノウハウに気付いていないだけと言えます。

セールスマンとして契約を成立させることは職人芸の”作業”であり、”トップセールス”を育成することは仕組み作りの”仕事”なのです。

そもそも本質が違うということが大前提に存在します。

”自分はこのやり方で成功してきた”⇒だから君たちもこのやり方で成功するはずだ。私のやり方でやりなさい。

これが一番”危ない指示”の仕方です。”悪い指示”ではありません。ご自分のやり方を他人に教えて押し付けることはギャンブル要素が強いため”危険”なのです。

実例を交えて例えるならば、人間国宝が100人の弟子を取って”自分のやり方”を教えても一流になるのは5人に満たない。

職人として国に認められた実績があっても育成に成功する確率は5%未満。とんでもなく危ないギャンブルといえます。ビジネスにおいてギャンブルは極力避けるべき要因です。それも”人材の育成”といった長期的かつ重要な場面では特に気を付けなくてはなりません。

失敗したと気付くまで長い時間を使うことになるからです。

会社の辞令で教育側に任命された方やセールスの世界で勝ち抜いて起業に至った方々は間違いなく”優秀”です。しかし、そのやり方は貴方だからできたのであって他人に真似はできません。

後継者がいくら優秀であっても、貴方と同じやり方で貴方のような”トップセールス”にはなれないのです。

とはいえ、私自身も他人に自分と同じようにやることを”強要”していた過去があります。確かに全く売れないわけではないのですが、お恥ずかしながら私が本気で教えれば教えるほど時間だけが消費されていました。セールスマンとしていた”作業”をそのまま加工せずに”作業”として押し付けていたのです。

気付くまで2年2ヶ月もかかりました。

今まで私が積み重ねてきたものは教育においてはあくまで”原石”でしかない。削って磨かなければ売り物にはならないと。

ただしその原石を加工するのは教育者ではなく、後継者達です。”やる”または”やらせる”のが教育者の仕事ではなく、”やり切る能力を身に付けさせる仕組みを作ること”が教育者の仕事です。

では、具体的にはどうやって貴方の積み重ねてきたものを加工(承継)していくのか。

ご案内をさせていただきます。