セールスマン(営業マン)のやる気 | やる気が出ない時の考え方と対処法

セールスマン(営業マン)に限らず、ビジネス全般において、やる気が出ない時期というものはどんな方にでもあります。

特に、毎日精力的に動き、他人の何倍もお仕事をこなしている方にとっては、この”やる気の出ない時期”というものがとても忌まわしく感じることでしょう。しかし、そんな時は”なぜやる気が出なくなってしまったのか”を考え直してみてください。

私が受けているご相談者の方のうち、凡そ8割は”容量超過”による”モチベーションの低下”が原因です。これは”働き過ぎた”という意味ではなく、バスタブに少しずつ溜めてきた水が溢れたということです。働いた分水が溜まっていきますから、水を抜いたり使ったり、或いは掻き出さなければなりません。

具体的な表現をすれば、『バスタブ=ご自身が記憶、許容できる範囲』『水=ストレスや不満、不安事』となります。

比較的お若い方に見られますが、”仕事は仕事”、”プライベートはプライベート”というお考えをなさる方いらっしゃいます。しかし、それらを毎日積み重ねているのは同じ人間であって、同一の人格ですから、その考え方は現実と乖離することがあります。

仕事で嫌なことがあれば、就業後も嫌な気持ちが残るでしょうし、仕事が上手くいった夜は疲れなんか忘れて家に帰ってから祝杯を挙げたくなることもあります。

世間では、結婚披露宴にご自身の所属なされている会社組織の方をご招待することもありますし、お勤めの職場によっては家族全員参加ができるバーベキュー等の催し物を開催していることもあります。

日本では、ONとOFFで考えるのではなく、HIギアかLOWギアで物を考えている方の方が、出世しやすい傾向にありますから、何も”プライベートは絶対プライベート”と片意地を張るのではなく、仕事もプライベートも充実させては如何でしょうか。

話が逸れましたが、ここではやる気の回復方法について2つご案内致します。

①ご自身が今までどのような実績を残してきたのか、時間を取って確認してみること

②今、やる気があり、自信を持っている方に触れること

やる気が無くなってしまった方々には、実は”これといった具体的な理由”が無い事が殆どです。

現状、明らかな理由が判明している方であれば、解決方法は必ずご自身で見つけることができるはずです。もし、お手伝いが必要であれば【トラブル解決の処方箋】から私共へご相談ください。秘密は厳守致します。

やる気がなくなってしまった具体的な理由が分からない、もしくは心当たりが多すぎてどれだか分からないという方は、そのままにしておくことによって先述のバスタブ( ご自身が記憶、許容できる範囲 )から溜まった水( ストレスや不満、不安事 )が蒸発するのを待つか、自らで溜まった水( ストレスや不満、不安事 )を汲み取る行為が必要となります。

やる気が出ないのならば、それでいいのです。辞めずに”続けること”、”積み重ねること”が一番大事です。今はどんなに辛くても、あなたが今まで積み重ねてきたものは消えません。

風向きさえ変われば、結果だって変わってきます。

話を基に戻しますが、『どうやったら元の自分に戻れるのか』…順番にご説明致します。

まずは、やる気があって疲労感もなかったときのご自身がどれだけの成果(結果)を出してきたのかを把握する必要があります。”戻らなければならない場所があるのに、どこに戻ればいいのか分からない”では、ゴールが分からないままマラソンをするのと同意です。私の意見を言わせてもらえば、もっとやる気を失くしてしまうことに成り兼ねません。

セールスマン(営業マン)、社長職、事務職、販売員等…お仕事(ご商売)というものは、余程特殊でない限り、こなしてきた作業を数字に表すことができます。

”やる気があった時のご自身はどのような数字を残してきたのか?”まずはここからご自身が戻るべき場所(ゴール)を把握してください。もし、ここでやる気の有無に関わらず、同じ成果を挙げていることができているのであれば、恐らくやる気が低下した原因はプライベートの過ごし方である可能性が高いです。

目指すべきゴールが判明したら、次はリフレッシュが必要です。何でも構いませんから、今までやっていなかったことをしてください。お立場上、お仕事を休めないのであればそれでも結構です。隙間時間を作ってください。それが必ずストレスや不満、不安事を汲み取ることに繋がります。

絶対にやってはいけないことはやる気が出ないことで、ご自身を責めることです。

人間は嫌な事を自然に忘れることのできる動物です。或いは、放っておくことによって、ストレスや不満、不安事は時間が解決してくれることもあるでしょう。

しかし、それを待っている場合ではない。時間がないという方には、”一流に触れる”ことをお勧め致します。

人間は理屈では動きません。感情が動かなければ、人間は動かないのです。

一流と呼ばれる方や作品には人を動かす感動を呼ぶ力があります。何でも構いません。お知り合いの社長やトップセールス、美術館や博物館等触れ合ってください。そしてそれはご自身の容量を増やすきっかけになります。

やる気が無くなってしまった原因が分からないのであれば、分からないままで結構です。考えるのにもやる気が必要になるわけで、やる気が無い状態では無駄な作業になります。

だったら先述のとおり、”蒸発するのを待つ”か、”汲み取る”か、”入れ物の容量を増やす”のいずれかをすればいいのです。

いつもやる気(モチベーション)を高く保ち、常に好成績を上げることは難しいことです。良い成績を上げている時は疲労やストレスを感じにくいですが、実はギリギリのところでバランスを取っていたなんてよくあることです。

一度崩れたときに溜めていた疲労感やストレスに気付いただけということもあるでしょう。

ですから、すぐに復活できなかったとしてもご自身を責めず、足掻いてみてください。その経験は絶対にムダにはなりません。

最新情報をチェックしよう!