苦手なことや弱点を認める強さ | チームで結果を出すために必要なこと

ビジネスやスポーツにおいて、自らの苦手なこと(弱点)を把握することはチームに良い影響をもたらし、自らも良い成績を上げる結果に繋がります。

“私は何でもできる”だなんて考えはよくありません。
私も周りから『○○さん何でもできて凄い』と思われたい気持ちは充分理解できますし、それが理想であり目指すべき姿であることも承知しております。

ただ、それはあくまでも理想として割りきる必要があります。
ましてや、グローバル化が進み世界の国と比較されながら目まぐるしい変化を続けている日本にいるのであれば、できないことや苦手なことがあっても恥ずかしいことではありません。

むしろ、できないことを一生懸命やろうとすると、そのしわ寄せがチームのメンバーへ迷惑をかけることになることもあるのです。

例えばパソコンが苦手な中年男性が若いメンバーを捕まえて、『これはどうやってやるんだ?教えてくれ』と操作の方法を教えてもらうように頼んだとします。

しかし、パソコンを使えなければ就職のスタートラインにすら立たせてもらえない時代に育った若いメンバーには中年男性がなぜできないか理解すらできません。

算数であれば足し算、引き算レベルの話です。

パソコンが苦手な中年男性がここで自分ができないことに対して自分を許すことができなければ、若いメンバーへマニュアルの作成を依頼することでしょう。
大方、『小学生にでも分かるようなものをつくれ』というような指示になるはずです。

若いメンバーは無駄な時間を使うことになるだけではなく、中年男性のことを”疎ましい存在”だと認識します。

サッカーで言えば、パスしかできないのにキーパー(自陣のゴールを守るポジション)やフォワード(最前線でゴールを狙うポジション)を頑なに譲らないのと同意です。野球で言えば肩が弱く、スピードボールを投げられないのにピッチャーのポジションに居座るようなものです。

明らかに誰かに迷惑をかけることになりますし、他のことで良い成績を出していたとしても既に尊敬される存在にはないでしょう。

全てをこなせる方なんて殆どいません。野球で打者として投手として良い成績を出している大谷翔平さんが、あれだけ評価される訳は何故ですか?
一流のアスリートが出揃う中でもたった1人だけ”万能である選手”だからです。

ビジネスだって同じで、トップセールスと言えど”会社の業務全て”を最高レベルでこなすなんてことは、滅多にあり得ないことなのです。

ですから、自分ができないことはできないこととして認める強さを持つことが大切です。

何が得意で何ができないのか?各々がこれを把握することができるチームは自ずと結果を出すことができるのです。

連携が取れていなくても、自らを含めて適材適所へ人材を配置できれば成績は上がります。意地を張らずに、できないことはできないと認めることができなければ、チームの弱体化を招く恐れがあります。

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