12回に1回は失敗で良い | 何事も失敗ありきで準備をしておくことが大事

同じ仕事を長い時間こなしていくと、真面目な方ほど周りが見えなくなり、仕事に関連する事全てで”完璧主義“になっていきます。

『ミスをして顧客からの信頼を失うわけにはいかない』、『上司や同僚、部下の期待を裏切るわけにはいかない』といった強迫観念に囚われてしまい、結果として精神的に追い込まれてしまったというご相談を受けます。誰が悪いのでもなく、人間であればこういったことは良くあることではないでしょうか。

時間的、精神的に余裕があって良い力加減ができるのであれば、”何でも完璧にこなせる自分”を好きになったり、または称賛し発奮することができるのですが、そうではなく”完璧な自分”を演じることが、時には大きなストレスになってしまうことになるというものです。

生きていれば、確かに”絶対に失敗してはいけない時”というものはありますが、人生において何事も常に失敗してはいけないというのは如何なものかと思います。リカバリーできる失敗であれば、ときには新しい発見ができる機会にもなりますし、或いは”怪我の功名”という言葉もあります。

では一体、具体的に”どのくらいの頻度で失敗しても良いのか?”という目安を一つご紹介致します。

皆様も或いは小学校の算数で学んだことがあるはずの”時計”というものは1日=24時間を2つ(2週)に分けて時を刻みます。

一般的な時計では短針は時、長針は分を担当していますが、0時から12時の間には長針と短針が11回重なります。(11時台には重なりません)

つまり12回のうち、1回は例外ということです。全世界にいる人類の大半が指標としている”時計”がそのような仕組みになっているのです。
…ということはこじつけの様ですが、12回物事に取り組んだら、そのうち1回は失敗しても良いのではありませんか?

失敗は終わりではなく、”学びの始まり”であり、同時に”失敗後の補修”を身をもって行える絶好の機会です。
現代の世界情勢では失敗の少ない方、失敗後の補修方法をご存じない方に大成功を納めることは殆ど不可能と言えます。

誰よりも行動し、誰よりも失敗をして初めて一流になれる。綺麗ごとのようですが、私は自身の経験から失敗や遠回りをしなければ”他よりも秀でることはできない”と考えております。

成功者に成功するための秘訣、成功するまでのプロセスを聞くことはあっても”失敗談”や”苦しかったときの話し”を問おうとする方はあまりいません。だから、あまり表に出ることはないのですが、一流と呼ばれる方々の失敗談とその後の話しは本当にためになります。

わざと失敗してくださいとまでは申しませんが、失敗した時にはどうするのか充分に準備したうえで物事に取り組むことができるのであれば、それはまたご自身の成長にとって必ずプラスに働くはずです。

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