潰れてしまう営業マンと生き残る営業マンの違い | 自らの限界を知ること

これは営業マンに限ったことではないのですが、世の中には大きな壁やプレッシャーを前にして、精神的或いは肉体的な限界を迎え働けなくなってしまう方々と最後まで生き残る方々がいます。

不思議なことに、結果が出ているのにも関わらず潰れてしまう方もいます。潰れてしまう方と潰れない方、彼等、彼女達の違いは一体何なのでしょうか?

様々な考え方、言い換え方があるとは存じますが、潰れてしまう方の大半は自分の力を過信した結果だと考えられます。私が新社会人の皆様へ向けたお話で必ず入れる項目に『これからどんなに出世しようが、貴方達は生身の人間であることを忘れてはなりません』というものがあります。

分かりやすく表現をするならば、人というのは”脆く”、”儚く”、”一人では生きていけない”、”体力・精神力に必ず限界がある生き物”であり、それはどんなに商品を売ろうが、営業成績全国一位になろうが、どんなに偉くなろうが同じことだいうものです。

矛盾しているようですが『自分は誰よりもできる人間だ。』と思いつつも、『自分の力なんてたかが人間一人のものだ。』ということを決して忘れてはなりません。

自分の力ならできると信じてやってみたけど、”今”はできなかった。それを受け入れることも強さです。

”できると信じていたのに自分にはできなかった。自分には無理だ。辛い。もうだめだ。”或いは、”自分が任された仕事なのに上手くできなかった。みんなの期待を背負っているのに、全然応えられない。プレッシャーに押しつぶされて、もう耐えられない”

このような窮地に陥っている方々を見ていると、私はご自身が”所詮一人の人間である”という事をご理解いただきたくなるのです。

確かに自分を信じることはとても大切な事ですし、自信を持っている方というのは常に”魅力的”かつ”能力を最大限に引き出す”ことを容易にします。しかし、前述のとおり、人間にはその時点での限界というものがありますから、”できないことはできない”ということを忘れてはなりません。

辛い時を含めて、どんなときでも“自分を信じること”はとても大切なことですが、“自分に期待し過ぎること”は破滅を招きます。

自分を一番よく理解し、自分の弱さを一番知っているのはだれでしょうか?

自分を一番近くで見ていて、自分を一番応援し、自分を一番信じているのは自分でなければなりません。

そして、自分を守ることができるのは自分だけです。上司でも恋人でも家族でもありません。

くれぐれも”自分は生身の人間”であることを忘れず、”無理なことは無理”と開き直ることも必要です。

例え、”今”はできなかったとしても諦めず、その壁を乗り越えるためにどうするのか、乗り越えたらどんな壁が見えるのか。

屁理屈だと思われても構いません。”逃げること”と”諦めること”は違います。”頼ること”は情けないことでも、惨めなことでもありません。”今”できなかったとして一生できないことにはなりません。

ですから、”自分を大切にする”という一番大切なことを恥じず、胸を張ってください。

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