営業が辛いと感じる理由 | 営業職をこなすために必要な能力と対応策

”営業職”といえば一般的に”辛くキツい職種”であり、皆さまがご存じのとおり”就活生からは敬遠されがちな職種”です。

また、実際に『営業が辛い、辞めたい』とお考えの方は多く、そう簡単に解決できる問題ではありません。

私がこのようなご相談を受けるとき、”何故辛いと感じるようになってしまったのか?”原因を突き詰めていくと、その理由はいくつか挙げられていきます。

①売れない。成績が悪いから上司には叱られ、社内に居ても劣等感ばかり感じる。かと言ってお客さまに対して押し売りはしたくない。

②他社と比較して自社の売り物が悪く、売りたいと思えない。商談をすると半分はお客さまを騙しているような罪悪感を感じるから。

③会社から『数字、数字』と営業成績について毎日詰められて胃が痛くなるから。

④そもそも、働く事自体が嫌いで嫌いで仕方がない。営業職は否応なく自分が好きでもない人と話さなければならなくなることも辛い。

⑤ルート営業だからいつもの担当者としか話さず、会社と発注先の往復をしてご機嫌伺いをするだけの毎日で充実感がない。

その他にも沢山あるのですが、凡そはこのような回答にたどり着きました。

これら理由の全てに共通するのは”このままにしておいても解決できない問題である”というポイントです。出口のないトンネルに迷い込んだように『どこへ向かって歩けばいいのかわからない』、『いつまで歩けばいいのかわからない』、『どうすれば良いのかわからない』という目標どころかゴールすら見えない状況です。

これでは辛くなるという結果が待っていて当然です。解決策を持たなければ、いくら時間をかけても、放置していても好転することはあり得ません。『止まない雨はない』という言葉がありますが、いつまで我慢すればよいのかわからない…では耐え難い苦痛ではないでしょうか?営業職に限ったことではありませんが、営業職には特に色濃く影響があるものばかりだと存じます。

では、具体的にどのようにして”営業職が辛い”という概念から脱出すれば良いのか考えていきます。

まず、これは営業職だけに限ったことではありませんが、”仕事は楽しいものではない”ことが当たり前と理解していただく必要があります。別記事でも記述したとおり、例えば『売れないから辛い』という営業マンは売れるようになったら楽しい毎日が待っていると考えているのでしょうが、そんなことはあり得ません。或いは周りからチヤホヤされるようになっても気持ちが良くなるのは瞬間的なものであって、そんなものは幻想と同じです。

売れない人が”売れないことに悩んでいる”のと同様に、売れている人には”売れている人でなければ抱えることの無いストレス”があります。

『自社の商品やサービスが悪いから売れない』と悩んでいる営業マンは例え業界でNO1の商品を取り扱えることになったとしても、今度は別の理由で売れません。

そもそも、放っておいて売れるようなものを開発できるのであれば、その会社には営業マンなど会社にとってもお客さまにとっても邪魔な存在となるはずです。

以上を踏まえて結論を言えば、”売れない理由”や”辛い理由”を考えること自体がおかしなことです。『仕事は辛いもの』、『楽しい行為ではない』のですから辛くなくなる方法を探すべきなのです。

具体的な方法についてですが、私自身の今までの経験や私が行った研修等で得たところから察するに”自分ではない人物”をイメージして演じることができているかどうかということが挙げられます。

とても残念なお話に聞こえるかも知れませんが、人間という生き物はごく一部の天才を除いて、素の状態でお金を稼ぐことは極めて難しいということをご理解ください。『あの人は裏表がない』と呼ばれる方がいますが、そんな生き方で生存していける方は類稀なる存在であり、一般人には到底できることでは無いのです。

例えば私は営業マンとして年収3,000万円を超えておりますが、それは仕事中だけ”ある人物”を演じているから稼げるのであって、断じてとてもではありませんが”素の私”が稼げる金額ではありません。

素の私は”短気”で”後先のことを考えず”、時間さえあればネットサーフィンをして、ゲームをして漫画を読み漁るような人間です。平日は7時~18時まで仕事をしておりますが、土日休日、祝日は仕事をすることはありません。

地震でもなければニュース番組を観ることもなく、視聴するのはバラエティ番組のみです。

自分のことなのでいくらでも馬鹿にできますが、『誰がこんな人間に高いお金を払って仕事をお願いするのでしょうか?』というレベルの人間です。

私がお伝えしたいのは、そんな人間でも営業として、講師として、一度演じることを始めれば”一流と呼ばれる営業マンやビジネスマン”になれるということなのです。

だから、正に今”仕事が上手くいかなくて辛い”という方は”理想の営業マン・理想のビジネスマン”をイメージすることや演じることができていないだけであって、決して”自分自身の能力が他より劣っているからダメ”というわけではないということをご理解ください。

ご自身の会社にいるトップセールスマンだって、今月営業成績が良いあの人だって、正直な話し裏では何をやっているか分かったものではありません。

要は素に剥いてしまえば、トップセールスマンも只の人間であり、最下位の営業マンと何ら変わらないということです。

次に”イメージして演じるべき理想の営業マン・ビジネスマン”についてですが、ここについては箇条書きで思い浮かべてください。

例えば、”社内の誰よりも売れる営業マン”、”どんなときも冷静沈着な営業マン”、”毎日たくさんのお客さまから『ありがとう』と言われる営業マン”、”他社のほうが優れていて安いのに、何故か『他社のほうが良いのは分かってるけど、私は貴方から買いたい』と言われる営業マン”、”お願いしていないのにお客さまがお客さまを紹介してくれる営業マン”、”成績良好、素行も良く、誰からも好かれる営業マン”…このように挙げていきます。

そして、もしそのイメージ通り、もしくは近い存在を演じることができたら自分の生活はどのように変わるのか…私の場合は楽しい未来のことを考えると好奇心が湧いてきます。仕事の仕方だけではなく成果や評価だって大きく変わるはずです。

それから、その理想の営業マンにはどのような特徴、癖があって、どんな話し方をして、どんな服を着ていて、どんな髪型をしていて、どんな思想をもっているのか具体的なイメージを作ります。

自分だったら”こんな営業マンに仕事を頼みたい”と思える理想像に仕上げていき、最後に今の素の自分と比べてください。

結果が出ていないとき、会社からお給料を貰っているのにも関わらず、できない理由を一生懸命言い訳しているときは結果が面白いくらいに差があるはずです。

成功した方々の大半は”理想像を上手く演じて”お金を稼ぎ、そこから転落していくのは”作り上げた理想像”ではなく素の自分が偉くなったように勘違いをしてしまった方々です。

成功を納めるのは自分で演じた理想像であって、素の自分ではないのです。

だから長く活躍を続けようと考えるならば、素の自分がいかに愚かで醜い存在であるのか初心を忘れてはなりません。

それから、私が前述した”理想の営業マン像”につきましては必ず営業マンとしての圧倒的な技術スキルを兼ね備えているはずです。

もしもそのスキルを磨く必要があるならば、下記ご案内のリンクボタンから順に記事をご参照ください。

当Webページには実際にセミナーへ導入し、結果が出やすいトレーニング方法の記述もあります。

実績がある手法なので、プラスになることはあっても、マイナスになることはありません。是非お試しください。

最新情報をチェックしよう!