平常心を保つために日頃から行うべきこと | 辛い事があったときに立ち直る方法

如何なる場合においても”平常心”を保つことができる人は勝率が高い傾向にあります。平常心でいられるということはその人が一番正常に作業をこなせる、体力的にも精神的にも最も消費を抑えられる正に理想の状態です。

営業職であれば、お客さまとの面談時に緊張して口ごもったり、或いは攻撃的になったりすることは良くないことであり、事務職であれば、精神状態が高ぶり過ぎたり、落ち込み過ぎることがあれば簡易的に防げたはずのミスを発生させてしまう要因に成り兼ねません。

また、令和の現代社会において、感情の起伏が激しい方は付き合い方が難しく、嫌われる傾向にあり、人気者や人畜無害だと称される方は外部から見ている分には平常心でいる時間が長い様に見受けられます。

つまり、極力長い時間を平常心で生活をしている方(或いはそう見える方)は内部的、外部的いずれの要因を考慮しても、仕事・プライベート問わず上手に立ち回ることのできる確率が高くなると考えられます。

私の経験上、失敗をしてしまった人たちは口を揃えて、『つい、カッとなってしまって…』、『煽てられてつい…』、『興奮していて…』、『いい気分になってしまって、つい…』『落ち込んでいたから、周りが見えていなかった…』と”もしも平常心でいられればこんなことにはならなかった”のではないか?と反省の言葉を並べます。

平常心で取り組んで失敗したのであれば、『次はこうして、ああして…』と対応策が思いつくものですが、ただただ感情的になってしまったことが失敗の原因なのであれば、『次こそは我慢をしよう』とどうしようもない対応策しか思いつかないでしょう。

それでは次も同じ失敗をする可能性が高いと言わざるを得ません。

例えば、『つい、カッとなってしまって口論になった』という失敗をした人は、また同じことを繰り返す可能性が高く、『いい気分になってしまって、つい買ってしまった』という人もまた同じことを繰り返します。

平常心を崩し感情的になってしまうということ自体が、その人ではいられなくなってしまうことを意味する場合もあり得るということですが、良く言えば人間味があるということになるのでしょうか。

人は余程のことがない限り、感情を抑えることはできません。人によって程度は違えど、それが人という生き物の限界です。

人は理屈ではなく、感情で動く生き物です。平常心だけではなく、喜怒哀楽を持ち合わせてこその人です。

しかし、平常心を今よりも長く保つことができるようになれば、しなくてもいい失敗を防いだり、落ち込んだ状態から立ち直りやすくなることもまた事実であり、今よりも良い生活を送るようになるためには常に”平常心でいること”を心掛ける必要があります。

家族や恋人と話をするとき、商談時にお客さまと話をするとき、上司や同僚とコミュニケーションを取るとき、お金を使うとき、ありとあらゆる場面において、一時の感情が失敗をもたらす可能性を忘れずに正しい決断をしていくために私なりの平常心の保ち方を記述します。

先に記述したとおり、人は喜怒哀楽全てにおいて感情を抑えることができません。その限界を理解するところから始まります。

他人様から『情熱的だ』とか『感情が豊か』だとか言われたことがある方は特に要注意です。

抑えることができないものということが予め理解できているのであれば、①日頃から自分が普段の状態に戻るための暗示を用意しておく、②自分の話を聞いてくれる人を確保しておく、③趣味や仕事等、一度取り組んでしまえば時間も忘れて熱中できることを用意しておく…といった事前策を備えることが大切です。

①の暗示であれば、普段から聞く音楽を決めておくこと、A~Zまでアルファベットを書くこと等が挙げられます。②の自分の話を聞いてくれる人を確保であれば、それは自分をしっかりと否定してくれる人が必要です。③の熱中できるものがあるかどうかについては性格等の個人差があるため、一概には言えませんが、一人で取り組めるものを推奨致します。

なぜ非常食を用意するのか、なぜ保険に入るのか、なぜ警察官がいるのか、なぜ消防官がいるのか、なぜ自衛隊がいるのか…全ては人の力では防げないと理解できている事象について備えるためです。

感情の起伏だって抑えることができないことなのですから、私はこれについても事前に対応策を備えておく必要があると考えております。

『感情をコントロールしてこそ一人前だ』という言葉がありますが、人間である以上100%コントロールすることはできないと開き直ってしまうのも一つの方法です。

それは簡単に言ってしまえば、自分の感情が抑えきれず我慢ができなくなる前に、その事象から回避することで、そもそも相手にしないということです。

そして、最後に人は生きていれば必ず”どうしようもなく辛くなる”ことに直面します。

そんな時に立ち上がる力をくれるのも”平常心”であり”他でもない自分自身”だということを忘れてはなりません。

最新情報をチェックしよう!